オール電化に住む夫婦2人の電気代の平均と見直しポイント

 

オール電化の住まいに2人で暮らしをしている方の中には、冬の電気代について調べていて、毎月の請求額に驚くことがあるのではないでしょうか。

寒くなる季節はエアコンやエコキュートの稼働が増え、どうしても電力使用量が多くなりがちです。

中には、電気代が冬に4万円を超えてしまい、思わず「オール電化の電気代やばい！」と感じた経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

 

二人暮らしで電気代が2万円を超えると高いと感じる方もいらっしゃるでしょう。

でも、平均的なkWhの使用量や季節ごとの傾向を知っておけば、電気代が高い原因も見えてきますし、節約の工夫もしやすくなります。

 

この記事では、オール電化に住む夫婦2人の電気代の平均と見直しポイントというテーマで、特に冬場に電気代が3万円を超えてしまうケースに焦点をあてながら、どうすれば負担を軽くできるかをご紹介していきます。

まずはじめにご紹介するのは、オール電化で2人暮らしの場合の冬の電気代がどのくらいかかるのかという目安についてです。

 

オール電化で夫婦2人暮らしの電気代はどれくらいかかる？

オール電化で2人暮らしの場合の冬の電気代の目安とは

夫婦2人でオール電化住宅に住んでいる場合、特に冬の電気代は他の季節と比べて高くなりやすい傾向があります。

暖房やお湯に使う電力が増えるため、電気代の負担を大きく感じるご家庭も少なくありません。

そこで、2人暮らしのオール電化住宅における冬の電気代の目安を紹介します。

 

冬の平均的な電気代

関西電力の調査や総務省の家計調査によると、2人暮らしのオール電化住宅における冬（1～3月）の電気代の平均は、13,000円〜15,000円程度です。

実際には地域や住まいの断熱性、生活スタイルによっても変動がありますが、目安としてはこの範囲を見ておくとよいでしょう。

 

季節による電気代の違い

冬は夏よりも電気代が1.3〜1.5倍ほど高くなることがあります。

これは、暖房機器や給湯器の使用時間が長くなり、エネルギー消費が大きくなるためです。

 

暖房の使用頻度が高い

冬はエアコンや電気ストーブ、こたつなどの暖房機器を長時間使うことが多くなります。

特に朝晩の冷え込みが厳しい地域では、日中も稼働し続けることがあり、消費電力量が増加します。

 

給湯のエネルギー消費が増える

お風呂や洗面で使う水道水が冷たくなり、温めるための電力量が多くなります。

エコキュートや電気温水器が毎晩フル稼働するため、夜間の電力使用量が跳ね上がることがよくあります。

 

在宅時間が長くなる

寒さのため外出を控え、自宅で過ごす時間が増えると、照明・家電の使用時間も長くなります。その分、電気代にも影響が出てきます。

 

電気代の目安を確認する方法

自宅の電気使用量（kWh）と電気料金の明細を照らし合わせて確認するのが一番確実です。

過去3か月分の請求書を比較して、季節ごとの傾向をつかんでおくと安心です。また、電力会社のアプリやWebサービスでも、時間帯別の使用量をチェックできるものが増えています。

 

オール電化で電気代が冬に4万円になるのは高いのか？

冬に4万円もの電気代がかかると「うちだけ異常？」と不安になる方も少なくありません。

しかし、その金額が本当に「高すぎる」のかどうかは、いくつかのポイントを確認してみる必要があります。

 

一般的な相場との比較

先ほどお伝えしたように、2人暮らしのオール電化住宅では、月の電気代が13,000円〜15,000円が平均とされています。4万円という金額はその2倍以上となるため、平均から見れば「かなり高め」です。

 

4万円を超える主な原因

電気代が4万円を超えてしまう理由は、複数の要素が重なっていることが多いです。以下に代表的な要因をまとめます。

 

日中に電気を多く使っている

オール電化のプランでは、夜間の電気料金が安く、昼間は割高に設定されています。洗濯や調理、お風呂の沸かし直しなどを日中にしていると、料金が跳ね上がる原因になります。

 

生活リズムが夫婦で異なる

1人は早朝、もう1人は夜遅くという生活スタイルだと、暖房や照明を使う時間帯が増え、結果として電化製品の稼働時間が長くなります。

別々の時間帯にお風呂を沸かすのも、追い焚き回数が増えるため、電気代に響きやすいです。

 

エコキュートの設定が適切でない

省エネモードになっていなかったり、昼間に沸き増しが行われる設定になっていたりすると、無駄に電力を消費している可能性があります。

設定を見直すだけで、数千円の節約につながることもあります。

 

契約プランの見直しで改善することも

現在の電力会社や料金プランが、自分たちの生活スタイルに合っていない場合もあります。

夜間利用が多いのに昼間重視のプランを選んでいる、または新電力会社への切り替えでポイント還元が受けられるケースもありますので、年に1度はチェックしておくと安心です。

 

節約できるポイントがあるか確認してみよう

電気代が4万円を超えてしまっても、まだ節約の余地があるかもしれません。

電気毛布やサーキュレーターの併用で暖房費を減らしたり、タイマー機能を上手に使って効率よく電化製品を使ったりするだけでも、目に見える効果が出ることもあります。

 

オール電化の電気代が高すぎると感じる家庭の共通点

オール電化にしたことで光熱費が一本化され、効率よく節約できると期待していたはずなのに、「思っていたより電気代が高い…」と感じることはありませんか？

実は、電気代が高くなりがちな家庭にはいくつかの共通点があります。その傾向を知ることで、改善のヒントが見えてきます。

 

電気の使い方が昼間に偏っている

先程もお伝えしましたが、オール電化の電気料金プランは、夜間の電気代が安く、昼間は高く設定されていることが多いです。

夜間の割安な時間帯に家電やお湯を使わず、昼間に集中して電気を使っていると、料金がかさんでしまいます。

 

エコキュートや家電の設定が非効率

省エネ機能を活かしきれていない家庭も多く見られます。特にエコキュートが昼間に湯を沸かす設定になっていたり、冷暖房の温度設定が高すぎたりすると、電気の消費量が大幅に増えてしまいます。

 

在宅時間が長く、電化製品の稼働時間が長い

テレワークや自宅で過ごす時間が多いと、照明や家電を使用する時間が長くなり、その分電気代も上がります。

くつろぎ時間が増えるのは嬉しいことですが、その裏で消費電力もじわじわと積み重なっているかもしれません。

 

断熱や気密性が十分でない

築年数が古い住宅や、断熱・気密性能の低い家では、冬の暖房効率が下がります。その結果、暖房機器を長時間稼働させる必要があり、電気代が高くなりがちです。

 

電力使用量の把握ができていない

毎月の電気料金だけを見ていても、何にどれだけ使っているかまでは分かりません。

使用量（kWh）をこまめに確認しないままだと、節電ポイントにも気づきにくく、無駄遣いが続いてしまう可能性があります。

 

オール電化の2人暮らしにおけるkWh使用量の平均を知ろう

オール電化住宅に住んでいると、「うちって使いすぎ？」と感じることもあるかもしれません。

そこで、2人暮らしにおける一般的な電力使用量（kWh）を知っておくことで、電気代の妥当性や節約のヒントが見えてきます。

 

平均的な月間使用量

経済産業省や電力会社のデータによると、オール電化の2人暮らし家庭における月間の電力使用量は、

「春・秋：300〜350kWh前後」
「夏：350〜400kWh」
「冬：450〜600kWh」

ほどが一般的な目安とされています。

地域差や生活パターンによって幅はありますが、この数値を基準にご自宅の使用量を比べてみるとよいでしょう。

 

kWhの増加が起きやすい家電

どの家電が電力消費の中心になっているのかを知ることは、節約の第一歩です。ここでは特にkWhを押し上げやすい主な家電について説明します。

 

エコキュート

お湯を沸かすためのエコキュートは、電気代の中でも大きな割合を占めます。夜間の安い時間帯に沸かしているかどうか、設定を見直しておくことが大切です。

 

エアコンや床暖房

冷暖房は季節によって使用量が大きく変動します。特に冬は長時間使う傾向があるため、温度設定や使用時間の見直しが重要です。

 

乾燥機能付き洗濯機

電気式の乾燥機は1回あたりの消費電力が高く、こまめに使用していると電力消費が積み重なります。可能であれば自然乾燥を併用するとよいでしょう。

 

自宅の使用量を把握する方法

最近では電力会社のWebサービスやアプリで、時間帯別の電力使用量を確認できるようになっています。紙の明細書ではわかりづらい使用傾向も、グラフで見えると節電意識が高まりやすくなります。

 

 

オール電化で夫婦2人暮らしの電気代を節約するためにできること

2人暮らしで電気代が2万円を超える原因と見直すべき習慣

先程もお伝えしたように、オール電化の2人暮らしにおける月々の電気代は、おおよそ13,000円〜15,000円程度が平均とされています。

ですので、2万円を超えると「やっぱりちょっと高いかも」と感じる方が多くなるのも自然なことです。

毎月の積み重ねが家計に影響しやすいため、原因を見直して対策を取っておくことはとても大切です。

そこで、電気代が2万円を超えやすくなる生活習慣と、改善のヒントについてご紹介します。

 

日中の電気使用が多い

オール電化住宅では、夜間の電気料金が安く設定されているプランが一般的です。

そのため、昼間に調理や洗濯、入浴などを行っていると、割高な時間帯に電気を多く使ってしまい、電気代が高くなりがちです。

 

家電の使い方にムダがある

ちょっとしたクセや習慣によって、家電が思った以上に電気を消費していることがあります。意識して使い方を見直すだけでも、節電につながる場合があります。

 

洗濯を毎日複数回行っている

こまめな洗濯は気持ちの良いものですが、1日に何度も洗濯機を回すと、電気使用量が積み重なります。なるべくまとめ洗いを意識すると、効率よく電力を使えます。

 

電子レンジやオーブンの使用時間が長い

温めや解凍に頼る回数が多いと、そのぶん電力消費も増えます。加熱後に放置せずすぐに取り出す、食材の下準備を工夫するなどで使用時間を短縮できます。

 

冷蔵庫の設定が適切でない

冷蔵庫の温度が常に「強」になっていると、余計な電力がかかります。春や秋などの気温が安定している季節には「中」や「弱」に切り替えても問題ありません。

 

照明や家電をつけっぱなしにしている

短時間のつもりでも、照明やテレビ、パソコンなどをつけっぱなしにしていることは多いものです。こまめに電源を切ることで、意外と大きな節電効果が期待できます。

 

暖房器具の使用時間が長い

冬場はエアコンやヒーターに頼りすぎてしまうこともあります。電気毛布や湯たんぽ、厚手のルームウェアを活用することで、暖房の使用時間を抑えることができます。

 

契約プランが生活に合っていない

生活リズムと契約している電気料金プランが合っていないと、思わぬ損をしている可能性があります。

例えば、在宅時間が長いのに夜間特化型のプランを使っていると、昼間の電気料金が割高になってしまいます。

電力会社のWebサービスなどを活用して、使用傾向を一度確認してみることをおすすめします。

 

オール電化で冬の電気代を3万円以内に抑える節約テクニック

冒頭でもお伝えしたように、冬はオール電化の家庭にとって、電気代がもっとも高くなりやすい季節です。

特に暖房や給湯に多くの電力を使うため、2人暮らしでも月に3万円近く、あるいはそれ以上になるケースも珍しくありません。

一般的な2人暮らしの平均が13,000円〜15,000円前後とされていることを考えると、3万円を超えると「かなり使っている」と感じるラインといえるかもしれません。

そこで今回は、電気代を3万円以内に抑えるために役立つ、実用的な節約テクニックをご紹介します。

 

夜間の安い電気を活用する

オール電化プランの多くは、夜間の電気料金が安く設定されています。この仕組みを上手に活かすことで、日々の電気代を自然と抑えることができます。

どのように夜間電力を活用するとよいか、具体例を見てみましょう。

 

洗濯や食器洗いを夜にまわす

洗濯機や食洗機などは電力を多く使うため、割安な夜間に動かすのが効果的です。タイマー機能を使えば、無理なく時間を調整できます。

 

エコキュートの設定を夜間モードにする

エコキュートの沸き上げ設定が昼間のままになっていると、割高な時間帯にお湯を沸かすことになります。深夜時間に設定を変更しておくことで、電気代を効率よく抑えられます。

 

暖房の使い方を見直す

暖房は冬の電気代の中でも特に大きな割合を占めます。少しの工夫で快適さを保ちながら電力消費を抑えることができます。

 

電気毛布や湯たんぽを併用する

部屋全体を温めるよりも、体を部分的に温める方が効率的です。寝る前は電気毛布、足元には湯たんぽを取り入れることで、エアコンの使用時間を減らすことができます。

 

エアコンの設定温度を下げる

設定温度を1度下げるだけでも消費電力量は変わります。重ね着やひざ掛けを使いながら、暖かさを保つ工夫をしてみましょう。

 

つけっぱなしを防ぐ習慣をつける

照明やテレビなどの家電を、短時間だからといってつけっぱなしにしてしまうことは意外と多いものです。少しの心がけで、ムダな電力の積み重ねを防ぐことができます。

 

使っていない家電の電源を切る

待機電力も電気代に含まれます。使っていないときは主電源を切ったり、コンセントを抜いたりすることで、無駄な消費を防げます。電源タップを使えば手間も少なく済みます。

 

使用量をこまめにチェックする

電力会社のマイページやアプリを使えば、時間帯ごとの電力使用量をグラフで確認できます。数値として見えることで意識も変わり、節電への取り組みがしやすくなります。

 

子なし主婦の私が実践している電気代節約の工夫

我が家はオール電化ではありませんが、冬になると電気代が4万円を超えることもあります。

特に私は専業主婦なのでほぼ1日中在宅しており、電気の使用時間が自然と増えてしまうため、ある意味しかたない部分もあるのかなと思っています。

それでも少しでも節約につなげたくて、いろいろな工夫を続けています。

 

こまめに照明を消す

基本的なことですが、使っていない部屋の照明はこまめに消すようにしています。

我が家の夫はそういうところをあまり気にしないタイプで、自分の部屋の電気をつけっぱなしにして出てしまうことがよくあります。

 

電子レンジの使用を控える

実はわたしは、調理の際に電子レンジをできるだけ使わないようにしています。解凍に使うこともありますが、それ以外は基本的にガスを使って調理しています。

ただし、その分ガス代がかかるので、今はむしろガス代の方が悩みのタネになっています。

 

 

石油暖房との併用

我が家では、冬の暖房に石油ヒーターも使っています。

電気だけに頼らず、暖房手段を分けることで、電気代を少しでも抑えられればと思っています。

オール電化ではないからこそ、こうした選択ができる点は助かっています。

 

将来的にオール電化は避けたいと思っている理由

今の住まいはオール電化ではありませんが、将来引っ越すことがあってもオール電化は避けたいと思っています。

理由は「停電のときに全部止まるのが怖いから」です。

電気・ガス・石油と分散させておくことで、万が一の時の備えにもなりますし、精神的にも安心感があります。

 

 

エアコンの買い替えも検討中

古いタイプのエアコンを使っているご家庭は、省エネ性能の高い新しいエアコンに替えるだけでも、かなり電気代が変わるのではないかと思います。

我が家では2年ほど前に買い替えたばかりですが、また年数がたったら買い替える必要があるのかもしれません。

 

【まとめ】オール電化で夫婦2人暮らしの電気代の傾向と節約対策

この記事のまとめです。

この記事、お役に立てたら嬉しいです。

ありがとうございました！

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